子どもの学歴コンプレックス~おかしくも切ない母親の心理

雑記

長男が高校に受かったとき「高校の話はもう聞きたくない」と言われたことがあります。
長男が地域でトップの高校に受かった話をしたときにそう言われました。
子育てについては先輩でいろいろ親切にしてくれていた人に子どもの進学状況を尋ねられたから伝えたのです。
長男と同い年の子どもがいるならわかるような気もするけれど、そうではないのでちょっと驚きました。

“私”の子どもがトップの高校に受かったことに心が揺れたのでしょう。
いかにもトップの高校に行かせる親やそんな家庭っぽくない我が家であったり私だからかもしれません。
それ以降、その人には長男の話はしていません。
高校どころか大学の進学の話はもっとできません。
もっと心穏やかでなくなるでしょうから。

親は誰でも自分の子どもが一番なので、それは仕方ないことです。

女性は自身が付随する夫であったり子どもであったり家(持ち家)であったりを他人と比べて安心したり心穏やかでなくなったりする傾向が顕著です。
わりと近しい人にこそ、その感情を抱くようです。
似たような生活レベルであれば子どもも同じようなレベルの学歴であるべきなのです。
それであれば問題はありません。

また、別の人です。
長男は最初の(現役時)センター試験で思うような成績が出ず、親子ともどもナーバスになっていました。
今後をどうするのか思案しているときです。
うちは指定校推薦で早々と進学が決まったからラクだったと言われたことがあります。
指定校推薦でラクに進学するのを良しとしない方針の私は、一人っ子の親ゆえの甘さを自慢されてもなぁと思います。
センター試験で思うようにいかず落ち込んでいる子どもを目の当たりにしているのによくもまぁそんなことを言うよねっていうのは本心ですが、子どものことで揉めるほな不本意なので何も返しませんでした。

その後、長男は一浪して志望大学に受かります。
今度はことあるごとに優劣を探す様子が見受けられるようになります。
大学のレベルは客観的に見ることもなく違います。
明らかに子育ての方針が違いますから。
長男以外は並みのできなのにひとり飛びぬけてできる子を持つと世間の反応の違いを如実に感じる事案に遭遇します。
非常に興味深い事案としてカウントされていきます。
極めつけは就職先です。
我が子が中小企業に就職したことを自分自身に納得させたいのでしょうか。
大手はブラックだとか、うちは親の見栄では選んでいない等々言い、我が子の勤め先の待遇の良さを自慢します。

好待遇なら、それで良いじゃないかww

我が子可愛さの母親の心理はおかしくもあり切なくもあります。
もともとが負けず嫌いな性格の母親は何とかして自分の子どもの優れている点を探し出して自慢しようとします。
冷静に判断して客観的要素だけでみたら太刀打ちできない状況であってもなお、探し出しては我が子自慢をするのです。
そうすることで自分を納得させているのでしょう。

こんな母親同士の攻防戦など子ども(特に息子)はどう思っているのでしょう。

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