ビールはもうええ!

昨日もまた雨模様の有馬。ここ何週もいまいちの天気。

そんなことはさておき、半年に一度のカンファレンス。病室でお父ちゃんの爪切りの最中に看護婦さんが来て「カンファレンスが始まるので」と声がかかる。土曜日にお昼ご飯を食べるディルームが会議室。婦長さんが「頭のCTの結果はこのあと写真を見ながら説明します。」と。

 

「はい、ここに来るときに『なんや、わし、頭悪いねん』っていうてましたわ。『頭は前からわるいやろ!』っていうて来ました。」と私。「えっ誰もご本人には検査結果はいうてないんですがねえ」と主治医。「いや、頭のレントゲンを撮ったからやと思います。」

 

っで始まったカンファレンス。半年前より左手の固まり具合が進行しているようなことや、それまでは支え無しでも歩けていたのが今は独歩は難しい状況、食事の飲み込み時のどに詰まりかけているのに次から次へと口におかゆさんを運ぶ(いやしいねん!)とか、左の注意が鈍くなっているのでアプローチをしているとか、そんな話を理学療養士の3先生がおっしゃる。

 

丸坊主でいつもニコニコしている介護士のお兄ちゃんは

「ここにくるときに、何か希望はあるか聞いたら『ビールが飲みたい』というたはりました。」と。そしたら婦長さんも「外に連れ出すとか下のロビーとかでノンアルコールのビールなら・・・どうでしょう?先生、栄養士さん」と言わはる。

「他の方の目にふれなかったら・・・」とか「ノンアルコールなら」とか、理学療養士さんやらは言わはる。

 

なんでやねん!アルコールの飲みすぎで脳梗塞になっとんねん。今さらビールもないやろ?!と思う私は、

「この時はよくてここではあかんという聞き分けができないのでビールは一切なしでいいです!!」と答える。

「娘さん、しっかりしてはる。それじゃ、ビールはなしということで。」

 

そして、髭剃りのこともネタになる。

「相変わらず、髭剃りはしょっちゅうしてはります。同室の方が髭剃りの音に敏感でないのでなんとか支障なく・・・」と婦長さん。

「申し訳ありません。髭はもうないやろ?っていうてもしょっちゅ髭を剃っていてよ~肌傷めんなぁとは思うんですが、暇つぶしやしそれぐらいは希望をかなえたいと。いくら壊してもなんぼでも買って持ってくるでと思っているので、よろしくお願いします。」と私。

 

どんな会議やねん!ビールと髭剃りやで!

と、ひと通り終わってからナースステーションでCTの写真を見せてもらう。

2年半前のCTと比べて硬膜下に血腫か水腫がみられるという所見。これによって左手の硬縮が進んでいる可能性もなきにしもあらず。月1で往診に来られる脳外科の医師(主治医は内科医)に診断を委ねたところ、年齢的なリスクもあるのでいますぐ手術というより経過観察が妥当だと思われるという所見。ご家族さんはどうされますか?と問われる。

 

うちの病院には脳外科の専門医が常駐しているわけやないのでそこを心配され脳外科の専門医がいてる病院に移されるご家族さんもいてはります。とのこと。

 

今とりたてて本人が苦痛を訴えているわけでもないし、年齢的な面での手術のリスクを考えるとこちらで穏やかに過ごさせたいと思っていると言う。脳以外に胆嚢腺筋症あるいは胆嚢癌の疑いもありつつそれも経過観察状況。それを手術したところで左半身マヒが改善されるわけやない。本人は左半身マヒが改善され家に帰って介護なしで生活できるようになるなら手術も納得して受けるであろうがそうでないなら必要ない。

 

そんなこんなの有馬。このあと母のところに行き頭のMRI検査につれていく。こちらの結果は1週間ほどしたら通院している町医者に郵送されるらしいので結果はそのとき。

 

しか~し、いったい何をしているのやら?クソの役にも立たへん兄貴夫婦。

 

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