スイッチを押すとき

こんなことよ〜考えはるなぁと思った読み物。
著者の山田悠介氏はこれで2冊目。
去年の夏、”パズル“を読んだ。

そのときも次はどうなる?という思いで一気に読み終えた。
今日も、午後から読み始め、夕方には読み終えた。
次が気になり本を閉じられないという読み物。
よ〜こんなこと考えはるなぁは
自殺者が多いこの国でその対応に
国家単位で実行されているある種の対策。
パズル“もそうだったけれど
切り口はなんだかはらはらドキドキするもの。
その中に
友情や家族愛やらちょっと涙っぽくなるスパイスがある。
私はその切り口より
そのスパイスに救われる。

パズルにしても、このスイッチを押すときも長男が読みたいと買った本。
彼にこの本の感想を聞いたことはないけれど
(他の本だって感想なんて聞いたことがないっていうか
聞いてもン〜〜おもろかったとボキャブラリーの少ない返答)
たぶん、私とはちがうその切り口に面白みを感じているのだと想像する。

お盆だから、実家に行った。
私が昔、読んでいた文庫本40冊ぐらいを持って帰ってきた。
表紙がちょっとセピア色になりつつだったりだが
中はきちんと読める状態なので
これは捨てるのはもったいないとお持ち帰り。

私が読むつもりだったが
息子2人が自分好みのをチョイスしてわがテリトリーに保持。

いや〜私はもっと偏った読み方をしていたと思っていたが、
文学作品も読んでいたことに気づく。
川端康成氏や夏目漱石氏やら谷川俊太郎氏も手に取っていた。
“ジキルとハイド”もあり、長男に
「ジキルとハイドはどう?」と薦めると
「それは小学生のときに読んだで。文学作品も読んでるねん」と
あらま・・・そうでっか・・・

教科書の定番、井伏鱒二氏の”黒い雨”と一緒に
マザーグースや林真理子氏があったり。
そうそう、結婚するときに
これは必須という田辺聖子氏のモノ(文庫本はほとんど持っている)だけで
いっぱいいっぱいになって置いていったのを思い出した。

年を重ね、今読み直すとまた違った感じやろうし
やっぱり捨てるにはもったいないので
順番に読んでいくことにする[ちょき]
読む本が増えてめっちゃ嬉しい[♪]

偶然の祝福

これも、娘のリクエストで買った夏フェア文庫。
受験生ゆえ、一日英語の勉強に勤しむ彼女には読書タイムもなく
私が先に読む。

読み終えて、娘に言う。
「たぶん、アンタにはおもろないわぁ〜」と。

作者の世界観を理解できないであろうと思われるから。
なんというか、心理描写が抽象的で
行間をよまなければならない読み物。
娘にはちょいと入りにくいであろう。

私もこれはノンフィクション?フィクション?
どっちと思いながら読んでいた。
エッセイの部類に入るのか
小説の部類に入るのかって感じ。
短編のオムニバス風であり
一つ一つがそれで完結している。

小川洋子氏の作品は
佐野元春氏フリークの私ゆえ
アンジェリーナ“の単行本を買って拝読した。
今も本棚に鎮座しているが、
いうならば、佐野元春氏の世界観に通じるものがあるなぁが
私の感想。

佐野元春氏は
JDサリンジャーを愛読していたであろうから
この路線で
佐野氏も小川氏もサリンジャーの線上にいてはると
これを読みながら感じたわけで、
娘にはこの路線は理解しがたいであろう。

お手伝いさんのキリコさんのお話なら
娘にも入っていけるであろうが
たぶん疑問がいっぱい残るはず。
疑問を感じつつ読むというのもおもしろいねんけどなぁ・・・・・・

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